「浴室にタイルを使いたいけど、冷たくないですか?お手入れが大変じゃないですか?」という質問をよく受けます。正直に答えます。冷たいです。お手入れは少し手間がかかります。それでも使う理由があります。

信楽焼タイルを浴室に使うと、何が変わるか

信楽焼タイルとは何か

信楽は滋賀県甲賀市にある陶器の産地で、日本六古窯の一つです。Elegant Room Reviveが主に使う土楽窯のタイルは、信楽の土を使い、薪窯で焼いたものです。釉薬の色と質感が一枚一枚微妙に異なるため、同じ色を注文しても、並べると表情が出ます。この「均一でない美しさ」が、工業製品のタイルとの最大の違いです。

浴室に使う場合の現実

信楽焼タイルは吸水性があるため、浴室に使う場合は撥水加工が必要です。土楽窯のタイルは、釉薬がかかっているため吸水性は低いですが、目地部分は水を吸います。目地材は防カビ性の高いものを選び、年に一度程度の目地の点検をお勧めしています。「お手入れが大変」というのは事実ですが、10年後に浴室が「育っている」感覚は、工業製品のタイルでは得られません。

洗面台まわりへの使い方

信楽焼タイルは、洗面台まわりのカウンターや壁に使うことが多いです。浴室より水がかかる頻度が低いため、メンテナンスが楽です。カウンター面に使う場合は、タイルの目地を最小限にするか、目地なしで貼る「密着貼り」を選ぶと、水が溜まりにくくなります。洗面台まわりに信楽焼タイルを使った事例は、施工事例のページでご覧いただけます。

価格の目安

土楽窯のタイルは、1平米あたり15,000〜25,000円程度です(釉薬の種類によって異なります)。施工費を含めると1平米あたり30,000〜40,000円が目安です。1坪(約3.3平米)の浴室の壁全面に使う場合、材料費と施工費を合わせて30〜50万円程度になります。工業製品のタイルと比べると高いですが、一枚一枚の表情が違うため、同じ浴室は世界に一つだけです。

どんな人に向いているか

信楽焼タイルは、素材の経年変化を楽しめる人に向いています。使い込むほど表情が変わり、10年後には「自分の浴室」という感覚が強くなります。逆に、常に新品のような状態を保ちたい人には向いていません。Elegant Room Reviveでは、素材の特性を正直にお伝えした上で、ライフスタイルに合った素材を提案します。

信楽焼タイルに興味がある方は、まず実物のサンプルを見ることをお勧めします。カラーコンサルティングや初回ヒアリングの際に、土楽窯のサンプルをお持ちします。